他には無い ステンドグラス 3D(三次元)フットライト 今までのライトのイメージを 一新!!

作り方

絵付け・鉛線・コッパーフォイル 技法とは!

”絵付け”

絵付け
  • ステンドグラスは”ガラスに絵を描いたものだと思っていた”と言われる事があります
  • ヨーロッパのゴシック建築の教会で、ステンドグラスは壁一面に圧倒されるほど眩いばかりに取り付けられていますが、その中に描かれている人物像は絵付けで描かれているものが多く、そのイメージがあるのも一因と思います
  • 絵付けは、ガラス片に顔料のグリザイユ(釉薬で 成分は酸化鉛と長石を基剤とし、酸化銅などの金属酸化物を添加 )を使い絵を描き、乾燥させて窯に入れ温度を700度近く(ガラスが柔らかくなる直前)まで上げて焼付け(融着)して作られ、それらのガラス片を鉛線で組み立てて一枚のパネルになります

”鉛線 技法”

  • 鉛線(鉛桟とも)はH型で、その溝にガラスのピースを両側から差し入れガラスとの
    スキマはパテを充填してガラスが動かないように固定します
    鉛線自体は柔らかいのでガラスに沿って自在に曲げる事が出来ますが、急なS字カーブ
    などは多少力が必要です
鉛線
  • ヨーロッパの歴史ある(13世紀ごろ)教会に取り付けられているステンドグラス用の鉛線は、一本ずつ鋳込んだものに溝を削って作られた物です
  • 現在は引き抜き成型法(鉛引き機)で作られ、幅は 5mm~ 15mm 形状は、平、半丸、ハード、ソフト、補強芯入り等有ります(5mm~ 8mm位が使いやすい)
  • 一枚になったパネルは鉄の棒に支えられ、窓の枠材に直接取り付けられ その外側には鳥害用の金網以外は何も無く、常に風雨にさらされています
  • 鉛線は数百年単位で、パテは数十年単位で交換されるそうです
    日本の場合は台風、地震、酸性雨など考慮し板ガラスが取り付けてある窓の内側に設置するのが無難な方法です。

  中世の諸器具
   中世頃の諸器具;1:鉛線鋳型、2:鉛引器、3:特殊はさみ、4:細工刃、5:ガラス切り
           6:小くぎ抜き、7:はんだごて・・'68年の平凡社の辞典より引用

  鉛線とコッパーフォイルの組み合わせ

  • 鉛線は離れた所から見ても、力強く、綺麗な縁取りを表現できます
    細かい所はコッパーフォイルの方に分がありますので、併用しています

   鉛線とテープの併用

”コッパーフォイル 技法” 

コッパーテープ
  • コッパー(フォイル)テープは、19世紀末にテイファニー創業者の長男ルイス・C・テイファニーによって開発されたものです
  • 従来の鉛線は幅も広く、重く、パテ埋めなどで細かいデザインは無理でしたがガラスの縁に巻き付けるテープが開発された事で、小型のランプにも使える様になり数多くのデザインのランプが作られる様になっています  
    (アメリカ映画の中でステンドグラスのテーブルランプを良く見かけます)
  • 日本で制作されるステンドグラスは、すべて輸入品のコッパーテープが使われています
    (開封すると湿気により酸化するので、密封パックに入れて保管しています)

3Dフットライトの 制作手順

  • ライトはコッパーフォイル技法で作ります

1. 絵を描く   :写真や植物園で見てイメージ、空想の時間が長がーくなる事もあります

2. 原寸図を描く :仕事で使っていたので慣れているAutoCADを使います(修正が楽)
         厚紙に展開した図面をコピーしそれをテープで貼り合せ 
         モデルを作り出来上がりの姿を見てみます
         (イメージに合うように修正していきます)

モデルAA

3. 型紙を作る  :番号と色マークを付け、ケント紙で作ります

         コッパーテープ用は、二枚歯を約 0.5 mm 幅に取り付けたナイフを
         使用して切り取っています
         鉛線用は 三枚歯が 2.0 mm 幅 になった”はさみ”を使います

 2.0mm & 0.5mm 0.5mmナイフ 2.0mmはさみ
0.5mm/2.0mm      0.5mmナイフ           2.0mm はさみ

4. ガラスを選択 :透明、半透明、模様もさまざま、楽しい時間です!
         ダリアの様に複雑な時は1/6面を板ガラスで作り、重なり、
         光の通り具合を見て、キャセドラル、オパールセントを 
         色々組み合わせ発色具合を見て選定します

         ガラスの色相が、点灯した時どの様な変化を見せてくれるか想像しながら
         選定します
         5Wナツメ球を点灯した時の色相は!!

         オパールセントガラスとキャセドラルガラスが白熱灯の光をどの様に見せて
         くれるか撮ってみました
 ガラスの色相
 オパール赤 オパール黄 オパール緑 キャセドラル赤 キャセドラル青
 白熱球で見える色相
 オパール赤 オパール黄 オパール緑 キャセドラル赤 キャセドラル青

         オパールセンは、拡散した柔らかい”光色”となります
         キャセドラルは、ライトのフィラメントが直接見えます

         写真は、WB(ホワイトバランス)を光源(白熱球)の色に合わせて調整
        (3000ケルピン)し実際に目で見た状況に近ずけてみました
         光源から離れたり、傾斜すると違った”光色”となります

5. マーキング  :無駄がない様にスペース内に収まるようにします
         ガラスの模様を絵にあわせる場合は、ガラスの中央でも切って
         使う場合があります
         削り代を出来るだけ少なくする様に、頭を使います!
        数がまとまっている場合は下の写真の様に!!

マーキング、カット  

6. ガラスを切る :オイルカッターを使いボーレ・アングルカーブプライヤーで割ります
        オイルカッター
       オイルカッター
         刃は先端のホイル      全体;柄の中にオイルを注入します

カッターの握り

         オイルカッターの刃の用途は、”万能&薄板”表示の
         タイプ、これで直線、曲線に使えます
         刃は超鋼金属(炭素鋼)のホイルで、切れにくく
         なると交換できます
         オイルは、作業前に柄の中に入れておくとカット
         の際、自動で供給されます

         カッターは鉛筆を持つ握り方で”チイー”と鳴く音が
         出るようにスコアーを入れます
         その時、左手の人差し指を軽く添えておくとライン
         から外れる事が少なくコントロールし易くなります

         ガラスの端にスコアーを入れと、力の集中、衝撃で
         欠けることがありますので、直前で止める様にします

         直線や緩やかな曲線は工具を使わず ”手”で割ると直角の割り面となります
         工具を使ってラインから少し外れると、割り面が斜めになる場合が
         ありますので!!

         直線に割れ易いガラスを曲線に切る時は、カッターでスコアー(キズ)を
         入れた後始点、終点、中央にカーブプライヤーでやさしく”ひび”を
         入れ(”ピッ”という鳴き声でわかる)その”ひび”が繋がる様に
         少しずつ”ひび”を増やし、連続した曲線にして割ります

スーパーブレーカー
 替え口 上/下 と アングルカーブプライヤー

         上側の角型ゴムの向きを割り面と直角になる様に回転させながら
         順次割っていきます
         下側の丸型ゴムは、中央に突起が付いています

   下の写真の様な 曲線も大丈夫!!
   残りのガラスです(両側は パネルに使いました)先端の鋭角部分は少し欠けます

綺麗な残り物

         アンテイークガラスの被せガラスは色の層が薄いので、スコアーを入れた時、
         色付きの部分が剥がれる事がありますので,反対側の透明な並ガラス面に
         スコアーを入れるようにします

         鏡など片面コーテイングのガラスも同様に、剥がれる事がない様スコアーを
         入れるのは並ガラス面に!
         コーテイングの面は、傷が付かないよう全面にテーを貼り完成まで保護を!

アンテイーク

 
7. ルーターで削る  :端面を直角でキレイな面にします
         ダイヤモンドホイルを高速回転させ削ります
         (用途に合せ ホイルの粗さを選択します;ライトは GRIT 170使用)
         ナギットは形を整える事と、外周の平滑な面にカッパーテープが
         付着し易いように軽く削っています
         その後、セロテープを使ってピースを組み合わせ 電球を点灯し
         色合いを見てみます
         (ガラスの組み合わせを変更する事は多々あります)
         
         先の細いダイヤモンドホイルを使って下の写真の様にガラスに
         穴を開けて色々の形にする事が出来ます

         下の写真は、細かい細工用のルーター替刃ですが、細いホイル先端
         (1/4") にもダイヤモンドが付いているので穴を明けることも出来ます
         他に、穴あけ専用のドリルヘッドが 1/8 インチ、 1/4 インチ、 3/8 インチ
         (メーカー;インランド)の3サイズあります

         ガラスに穴を開ける位置をホイルを合わせてスタートしますが、
         ガラスを水平に置くと滑りやすく狙った位置から外れることが
         多くなります
         その為、少し傾けて削ると穴あけ位置がずれる事が少なくなります

         少し削ったらガラスを外し、水分補給と冷却の為ホイルを水で湿らせます
         そのまま削り続けると白い粉が出てホイルが目詰まりしますので、その前に!

  ホイル 穴明のセット 穴明け開始
  ルーター替刃:1/4"      傾けて!         穴が貫通  

  型紙の穴に仕上げ テープ巻き テープ巻き完
   予定の穴に仕上げ    テープ折り曲げは除々に!!      完成

8. コッパーテープ巻き:ガラスの厚み(平均は 3mmぐらい)に合せ 3.2mm,4.0,4.7
          ~12.7mmの中から選択して使用します
         フットライトには 4.0&4.4mm を使用しています

         テープの厚みは 0.02 ~ 0.04mm 位で、薄いと細かな作業に向いていますが
         力を入れすぎると切れることがありますので 程ほどに!

         上の写真の様な小さい穴明けにテープを巻く時は裏側が見えないので
         手の感触で均等である事を感じながら巻いていきます
         テープは延性のある銅ですが 一気に直角に曲げるのではなく
         30° 60° 90°位に少しずつ折り曲げていくと端に亀裂が入りません

         テープは粘着面(ガラス側)の”色”処理によって使い方が色々あります
         ノーマルホイル(銅色);一般用
         ブラックホイル(黒色);パテイーナ処理の作品向け
         シルバーホイル(銀色);鏡やクリヤ系のガラス向け
         他に、特殊な形のもので
         ウエーブホイル ;片側を波型にカットした装飾用
         コパーシート  ;自由な形にカットできる 30x30 cmの薄い紙状

         波打ったガラスにテープを巻くと、折り曲げて表に出るテープの幅に
         バラつきが出ますので、広いところを前後に合せカッターで切り
         均一な幅になる様にします(仕上がりがキレイ)

テープ切り揃え

9. ハンダ付け  :ハンダゴテは先が曲がっているものが狭い所には向いています

  ハンダゴテ

         ハンダゴテは消費電力 100W で、こて先直径 8mm 耐蝕用 EC型 を使用
         この、こて先は同じ径のまま、先端のみ斜めにカットしてあるので
         蓄熱量が多く温度低下が少ないようです

         使用中のこて先とその周辺の金属部分は、約300~400℃ の高温となります
         ので、温度をパワーコントローラー( 可変範囲 約 75V~100V )で調整
         休憩中は ”Min”、一気に盛り上げは ”Max”で!!

こて先の交換

         こて先は、古いハンダや黒い酸化物が付きますの
         で、銀色に光った状態になる様に、こて先洗浄液
         をクリーナーのスポンジに浸み込ませ、こまめに
         拭いています

         使用後は、こて先をキレイに拭き新しいハンダを
         付けてからプラグを抜きます
         それでも、こて先が酸化したりハンダが馴染まなく
         なったら交換!!

         こて先の交換は、両側のネジのうち片方(座金の
         無い方)を緩めると簡単に外せます

         ハンダは錫60% 鉛40%の棒状を使っています
         ハンダは水の様に流動性が有りますので、コントローラーを使い
         作業に合った温度を掴んでおきます

         溶けると表面張力で半円形になるのでそのまま連続した同じ高さ
         になれば キレイ (慣れと ルータ削りの精度によるスキマに影響される)

10. 3Dに形成 :同じものをキレイに作るにはゲージを使って正確に!
         精度良くピースを削れば組み合わせた後もキレイ

11. 洗 浄    :お湯を使い歯ブラシ、石鹸で良く洗います
         (ハンダ用フラックス、油脂、酸化物などを キレイに除去)
         その後、ドライヤーを使い素早く乾燥させます
         ダリアの様に複雑な時は内、中間、外を付けた後に 
         それぞれ洗浄します(合計3回)

12.黒 染 め   :ハンダの白地を黒く染めるのにブラックパテイーナ(非鉄金属黒染剤)
         を使います

         硫酸銅が主成分で 毒性がありますので手袋、眼鏡など”取り扱い注意”
         上手く染めるにはハンダ後速やかに、また暖かい温度で処理すると
         定着性が高く綺麗な仕上がりとなります
         (広いパネルなどハンダに時間がかかる場合は、部分的に順次処理します)
         使用する分量を小皿に取り布地に染込ませ塗布 10~20分後 
         残った黒染剤を丁寧に洗い流します

         ライトの場合は、消灯時暗く感じる事がありますのでハンダは
         黒染めしないで ”白地のまま”でもお洒落に見えます

薬品類

13. ワックス塗り :ツヤ出しと変色、腐食防止用です
         よく撹拌して布地に含ませハンダに沿って薄く伸ばして塗ります
         (手元に無い場合は、車用で代用する事も出来ます)

14. 点灯確認   :点灯してもう一度実際の色合いを見てみます

          'これで”完成”となります'

フットライトの 3D形成

 形に合わせ色々のゲージを準備します
 (ゲージを作る時間と、ゲージが無い時との組み合わせに掛かる時間、出来上がり具合を
 比較すると、やっぱりゲージが楽!)

 下の 写真の様に"ゲージ"を使い組み合わせています

      睡蓮用 ゲージ
 六角はよく目にするシンプルな形ですが、合わせるのは以外と難しい!

睡蓮ゲージ

      ヒマワリ用 ゲージ
 12枚とピース数が多くなると累積誤差で最後に合わせるのが大変!
 1個作るだけなら展開図を書き紙の12角錐ゲージでも!

ヒマワリゲージ

      菖蒲用 ゲージ
 ピースの間に隙間があると、位置決めに手間取ります!
 三角ゲージが有っても難しい!

菖蒲ゲージee

      ダリア用 ゲージ
 内、中間、外の3リングなのでそれぞれの”ピッチ”を合わせるのが 基本!
 創作に必要なゲージを作ることが出来たので、36花弁に取り組みました

ダリアゲージ

      角錐のゲージ
 角錐ゲージは空き缶を利用して作っています(繰り返し使用可)  
 最近の缶は非常に薄いので、普通の”はさみ”でも簡単に切れます 
 私は金物用のはさみを持っていたのでそれを使っています

角錐、空き缶a

      その他のゲージ類
 平面のゲージはカッターで簡単に作ることができます!

ゲージ色々 

a:25565 t:11 y:20

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